そして……







「私は辿り着いて見せるっ!!どんな試練も乗り越えて、たった一つのゴールへ!!」






最後に力強く笑顔でそう言うとアリスに扮する私から多量の魔力が放出される。







パァァァァァァァァッ







辺り一面を包む優しくも力強い白い光。



それは魔法という形にはなっていないが、どの魔法よりも綺麗で幻想的なものだった。






最強と呼ばれても、誰よりも膨大な魔力を持っていても、実は私にはこれが限界なのだ。



………魔力だけあって魔法が全然使えませんっなんて世間に公表したら私の身が危ないのでそんなことを知っているのはほんのひと握りの者だけだけど。








「高等部1年、不思議の国の迷宮!!ぜひ、遊びに来てください!!」






私の魔力が消えると、アリスを中心にまたまたアリスの住人に扮したクラスメイトが集まり、最後にノエルがキラキラ王子様スマイルでそう締める。







これにて宣伝係の大掛かりな宣伝寸劇終了。