私が産まれる前はうちの学園の理事長ユリウス様を筆頭に、私のおばあちゃん楓様とアルバーロ様、この3人が3大魔法使いなんて呼ばれて最強の座にいたみたいなんだけど。




まぁ、今でも3大魔法使いは教科書にバリバリに出てくる偉人だし、テストでは必ず出てくるからアンダーライン必須なんだけどね!!








〝不思議の国の世界へアナタも迷い込んでみませんか?〟





帽子屋の格好をしたノエルが予め仕掛けておいた魔法で注目を集めていた場所にさらに注目が集まるようにする。





頭に響くようなアナウンスと共に始まるのはきらびやかで不思議なアリスの世界を表現する色とりどりの花びらたちの舞。






そしてその中心にはもちろんアリスに扮した私。









「「アリス一緒に遊ぼう」」






「本当にそっちでいいのかな?」






「ここを進みたければこの試練をクリアするがよい」









左から右。


右から左。






私を中心に物語が目まぐるしく進んでいく。








流れるように不思議の国のアリスの住人に扮したクラスメイトたちが各々小さな魔法を散りばめながら私の周りに現れては消えていった。