「は、悠、大丈夫?学先輩から解熱剤貰ってきたよ?」








煩悩をすぐさま退治して悠に近寄る。




早くこの解熱剤を飲ませないと。









「ん、あ、紗久?」








私が近寄って来たことによってようやく私の存在に気づいたらしい悠が焦点の合わない瞳で私をぼんやり捉える。






そして……







グイッ








「うわっ!!?」








私の腕を掴み、私を自分の布団へ引きずり込んでいた。







え、えぇ!!?



な、な、何が起きた今!!?