『全校生徒にお知らせです。学園内にてインフルエンザが流行中です。感染者が規定を超えたので今日は学園はお休みになりました。感染者の部屋は立ち入り禁止とし、特に用がない限りは自室から出ないよう………』







聞き慣れたお兄ちゃんの声が寮内に響き渡る。





そう、今、清華魔法学園ではインフルエンザが大流行中なのだ。






これが夢よりももっと重要なこと。







何故かと言いますと………








「あー。やっぱりお休みか。まぁ、魔力が強ければ強いほど、インフルエンザの症状は酷いからね。悠くん大丈夫かしら。アンタも絶対ならないようにしないと」







無表情なまま友江が呟く。






インフルエンザは魔法使いにとって危険なものなのだ。




インフルエンザというか発熱が。






魔力が強ければ強いほど何故か発熱した時の体温が異常に高くなるので優れた魔法使いは発熱に非常に弱い。







私も1度インフルエンザになって魔力だけは世界最強なので40度を軽々超えて死にそうな思いをしたことがある。






そして今は悠がインフルエンザにやられている。