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「最近変な夢を見るんだよね」






「ふーん」







食堂で友江と朝食を食べながら今朝見た夢の話をしようと話を振ってみるが、さして興味がなさそうに返事をし、友江は朝食を食べ続ける。







学園祭が終わり、すっかり冬になった今日この頃。




私は時々妙にリアルで不思議な夢を見ていた。






内容は断片的でどのような夢か具体的に語れと言われたらなかなか難しいのだが、とにかくリアルで不思議な夢でいつも何故か泣きたくなる。





嬉しくてなのか、悲しくてなのか、何故泣きたくなるのか自分でもよくわからないが。







興味がなさそうなのはだいたいいつものことなので夢の話を友江に続けると「そんなことより今はもっと重要なことがあるでしょ」と言われた。








まぁ、確かにそうだけど。