キュッ 「………っ」 冷たく冷えた私の手を右を怜桜が、左を悠が握りしめる。 ドクンッドクンッ 自然に手を握られて心臓が跳ねる。 ま、またコイツらはっ。 常に私の心臓を騒がせやがって。 ドキドキしている私とは裏腹に怜桜も悠も平然とした態度のまま夜空を見上げている。 怜桜はいつもの無表情、悠はいつもの胡散臭い笑顔。 「手ぇ冷たすぎでしょ」 「冷えすぎ」 悠と怜桜が同時に手を更に強く握りしめて、私に優しく声をかける。