バチンッ
大きな破裂音と共に2つの魔法が同時に消滅する。
2人の力はほぼ互角。
「………ちっ」
いや、先ほどまで居た位置よりも後退し、悔しそうに舌打ちをしている翼先輩の方がほんの少し押されているようだ。
「………力貸せ、紗久」
「え」
まっすぐ珠樹を見つめたまま、私にしか聞こえないような声でいきなり翼先輩が話しかけてきたので心の準備をしていなかった私は変な声を漏らす。
力を貸すって、私魔力はアホみたいにあっても全然魔法使えないのに?
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