「例え世界の全てを敵に回しても、世界を壊すことになったとしても、俺は紗久を守ってみせる」 「…………その、〝世界の全て〟って俺も入っているんですか?」 「そうだな」 淡々と話を進める玖音先輩に質問すれば冷たい答えがバッサリと返ってきた。 あぁ、だから。 この人を1人にしてはいけなかった。 1人でボロボロになるまで戦うこの人を俺はもう1人にすることはできない。 最後までアナタの側に。