そこに何もなければ体勢をすぐに整えられるのだが、倒れた先には翼先輩。 ぶつかるっ!! 「………っ」 ぶつかることを覚悟して瞳を強く閉じる。 すみません!!翼先輩!! が。 「ご挨拶だな、珠樹」 スッ 私の体は簡単に翼先輩に受け止められていた。 ゆっくりと瞳を開ければ、私を支えながらも木の上に座る珠樹に不敵に微笑む翼先輩が。 かっこいい、さすがイケメン。