「緊張しなくても大丈夫ですよ、紗久」






「は、はい……」









楓おばあちゃんが私の様子を見て優しく優しく微笑むのだが、無茶を言われ苦笑い。







この空間で緊張しない方が無理なのでは……。









「早速だが、本題に入ろうか」







そんな私なんてよそに理事長は真剣な表情で話し始める。





おぉ、早速本題ですか……。








「この世界について紗久はどう思っている?」






「え」






「違和感や既視感、そういった類のものを感じたことはないか?」






「……っ」








理事長にそこまで言われて言葉を詰まらせる。





それなら答えは、ある、だ。








違和感や既視感は度々感じる所はある。