ひとりぼっちの夜は、君と明日を探しにいく



駅前の噴水広場に行くと、すでに詩月が待っていた。遠くのほうからでも肉眼で確認できたのに「羽柴ー!」なんて大声で呼ぶからシカトして帰ろうかと迷ってしまった。


「久しぶり」

爽やかな顔をして詩月が私を見る。別にたかが3日振りで久しぶりでもなんでもないし。

「アイス奢ってくれるんでしょ」

腰が重い私に詩月が提案してきたこと。

「コンビニだけどな」

「何個?」

「腹壊さないなら何個でもいいよ」

詩月からプールの匂いがした。半袖のTシャツから見える腕は少し日焼けをしていて、襟元を動かしながらパタパタと扇(あお)いでいる。

……なんかまた身長伸びてない?
それとも私が縮んだだけ?

「行こうか」

詩月はそう言って歩き出した。

外は本当に暑くてジリジリと照り付ける太陽が憎らしいぐらい。歩いてる途中で約束どおりアイスを買ってもらって私は棒付きのソーダ味を選んだ。

「好きだね。そのアイス。前も食べてたじゃん」

そういう詩月だって私と同じものを食べている。
どうやらアイスの好みは似てるらしい。