そう、葉月と逢瀬に出かけたあの日、確かに葉月と試衛館へ帰った。

そして、共に夕餉を食べ、葉月に風呂を沸かしてもらった。その風呂に浸かりながら、葉月との逢瀬を思い出していた。
たまに聞こえてくる葉月の
「湯加減はいかがですか?」
という声が心地良かった。