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ツーンと、漢方薬の独特な匂いがした。
瞼が重かった。だが、勇さんに逢いたいと願った私の心は柔では、なかった。

瞼をあげた。

急に目の中に光が差込み眩しかった。再び、瞼を閉じようとした。
当たり前だが、わたしは一瞬見えた、この場所がどこだか理解することが、出来なかった。