君には僕しか見えない。


俺の顔を見ている理由はよく分からないが、
とにかく席に座りたいらしい。


いくら冷房のきいた図書館内でも、
それなりに長い間熱され続けた体は
そう簡単には冷えない。


熱された体を落ち着けたい彼女と俺はもう一度
意味もなく頷き合うと、足早にその長机に
向かった。


椅子に座ると、熱と運動の二重攻撃に
疲れた体が休まった。