「……ごめんなさい。私がただ馴れ馴れしい だけなのかもしれないけど、昇くん流石に 丁寧すぎるよ。敬語じゃなくて大丈夫だよ! 私のことも〝篠沢さん〟じゃなくて、 〝遙〟って呼んでくれて全然良いから。」 あまり嬉しくない許可を得たが、彼女の期待の こもった視線にチクチクさされ、結局俺は彼女を 名前で呼ぶことになってしまった。 暫く他愛ない世間話を話していた俺と彼女 だったが、くぐもったチャイムの音が聞こえて きたので、タイミングをずらして教室に帰った。