君には僕しか見えない。



疲労している俺とは裏腹に、彼女は屋上の端
まで行って、肩くらいの高さの柵に両腕を
かけると、穏やかな顔で空を見上げている。


彼女は暫くそうしていると、こっそりその場を
立ち去ろうとしていた俺に声をかけた。



「……三塚くん、私もここにいてもいい
かな?」


「いや、別に俺だけの場所じゃないから
………良いと、思います……。」