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この日、仁は1度登校してきたがすぐに職員室に呼ばれ、そのまま早退してしまった。
職員室で仁の姿を見た生徒が「なんかすっごく暴れてて怖かったよ」と、話しているのを聞いた。
「なーにしてんだろうね」
休憩時間、フラリとあたしの席に近づいて来た由梨がため息交じりにそう言った。
今日は仁がいないから暇なのだろう。
拓巳も、あの動画の件があってからクラスの誰とも会話をしなくなってしまっていた。
玲央が時折話かけるけれど、頷く程度だ。
「仁の事?」
「うん。あんなヤバイ人たちとまで関わってるなんて知らなかったなぁ」
「そうだよね……」
本当は違うよ。
あれはイジメ代行社の人間で、仁の仲間じゃないよ。
そう言いたいのをグッと飲みこんだ。
「ねぇ、里佳はあたしの友達だよね?」
不意に言われた言葉にあたしは由梨を見た。
この日、仁は1度登校してきたがすぐに職員室に呼ばれ、そのまま早退してしまった。
職員室で仁の姿を見た生徒が「なんかすっごく暴れてて怖かったよ」と、話しているのを聞いた。
「なーにしてんだろうね」
休憩時間、フラリとあたしの席に近づいて来た由梨がため息交じりにそう言った。
今日は仁がいないから暇なのだろう。
拓巳も、あの動画の件があってからクラスの誰とも会話をしなくなってしまっていた。
玲央が時折話かけるけれど、頷く程度だ。
「仁の事?」
「うん。あんなヤバイ人たちとまで関わってるなんて知らなかったなぁ」
「そうだよね……」
本当は違うよ。
あれはイジメ代行社の人間で、仁の仲間じゃないよ。
そう言いたいのをグッと飲みこんだ。
「ねぇ、里佳はあたしの友達だよね?」
不意に言われた言葉にあたしは由梨を見た。