「あたしは嫌だ……」


ベッドに横になり、そう呟いた。


あたしは誰かをイジメることも、イジメられることも嫌だ。


自分にミッションが届いたらどうしようかと、最近はそればかり考えるようになっていた。


特別な人間になんてなりたくない。


将来を約束される必要だってない。


ただ平凡に毎日を過ごして、ごく普通に卒業できればそれでいい。


そう思うのに……。


それすらままならない状況だ。


次はあたしが選ばるかもしれない。


そう思い、あたしはキツク目を閉じたのだった。