拓巳が1年生に馬乗りになり、その頬を何度も叩く。


その度にうめき声をあげ「助けて……」と、弱弱しい声を出す1年生。


菜々花は何も言わずその光景を撮影していた。


その表情はとても冷たくて、感情をどこかへ捨てて来てしまったかのように見えたのだった。