放課後になり、あたしは菜々花に頼まれてイジメ代行の仕事について調べていた。


場所は自宅で、菜々花も一緒についてきた。


菜々花はあれからもずっと落ち込んでいて、時々悲しげな視線を拓巳へ向けていた。


だけど、イジメ代行について調べてほしいと言って来たと言う事は、菜々花の気持ちは決まりつつあるということなんだろう。


友人としてイジメを止めたいと言う気持ちもあったけれど、あたしが口を出すことで菜々花が施設送りになるのは嫌だった。


それなら、拓巳をイジメる事を手伝う道をあたしも選んだのだ。


サイトを調べていると、すぐにイジメ代行のサイトが出て来た。


《あなたのイジメを肩代わり!》


歪な文字で書かれている赤いタイトルに背筋が寒くなる。


サイトの中身はイジメの方法と、会社に払う報酬についてがほとんどだった。


イジメの内容がひどければひどいほど、金額は上がっている。


中には100万円を超えるようなものまであり、そのイジメ方法は文字を読むだけで気分が悪くなるものだった。