これが、偶然……?


そんなことあるはずがない。


明らかに誰かが意図的に仕組んだとしか思えない。


「まぁ、とにかく頑張る事だね。ミッションをクリアしなければ、特別な人間に選ばれた生徒だって施設に行かなきゃならないんだ。


恋人や友人の心配をするよりも、相手をどうやってイジメるかを考えた方がいい。私から言えることは以上だ」


そう言うと、校長はソファから立ち上がり、あたしたちを出口へと促した。


あたしと蓮は渋々立ち上がり、校長室を後にしたのだった。