「何を言ってるんだ。この2人は特別な人間だ。ターゲットが自分の仲のいい生徒だったからと言って、ミッションを放棄することはできない。


もしそんな事をすれば……施設行きではすまないかもしれないぞ」


立石先生の言葉に背中がゾクリと寒くなる。


施設がどんな場所かわからないのに、それ以上の物を背負わされるかもしれないなんて、考えただけでも恐ろしくなる。


「それに、ターゲットを決めるのはランダムだ。残念だけど、俺にはどうしようもないよ」


立石先生はそう言うと、自分の席へと戻って行ってしまったのだった。