「これ、絶対に意図的にターゲットを決めてるね」


あたしは2人のメールを見比べてそう言った。


朱音は彼氏を、菜々花は友人をイジメなければならないのだ。


「こんなのひどいよ……」


朱音はまた涙目になっている。


朱音の言う通りだ。


こんなこと、許されるはずがない。


「職員室に行こう。立石先生に直接話を聞かないと納得できないよ」


あたしの言葉に2人は頷き、あたしたちは職員室へと向かったのだった。