《警告
あなたは《イジメ.com》の存在を口外しました。


それは重大な裏切り行為です》


たったそれだけの短いメール。


あたしは咄嗟に周囲を見回した。


誰もいない。


公園には誰も使っていない遊具があるだけだ。


それなのにこんなにも早くメールが届くなんて……。


そう考えて、ハッとした。


由梨のことに関してもそうだった。


世間では解決されていない暴行事件のことまですでに分かっていた。


「まさか、あたしたちの行動はすべて筒抜け……?」


そう呟き、スマホを見た。


寒気がゾクリと背中を這い上がって来る。


例えばスマホの位置情報で。


例えばスマホの遠隔操作で。


すべての行動を言動を把握されていたとしたら……?