『クラス集会……？』


あたしはメールを見つめてそう呟いた。


２年に進級して一週間が過ぎた。


と言っても、１年生の頃からほとんど持ちあがりなので、今更なんのクラス集会をするというのだろうか。


昨日からその事が気がかりだったけれど、誰もなにも知らない様子だった。


そして訪れた、放課後。


あたしは窓辺に立ち空を見上げていた。


本当にとても天気のいい日だ。


４月に入ってから雨の日は１度もなく、気温もどんどん暖かくなってきている。


「里佳、先生来たよ」


友人の竹井朱音（ﾀｹｲ　ｱｶﾈ）にそう言われ、あた佐野里佳（ｻﾉ　ﾘｶ）は振り向いた。


教室の前のドアから担任の立石先生が入って来て、あたしは慌てて自分の席に座った。


立石先生は３０代後半の男性教師で、最近お腹が出っ張りはじめている。


背は高くて体格もいいだけに、そのお腹はすこし残念だった。