「里佳は、俺にミッションが届いたらどうする?」


「え……?」


突然の質問にあたしはキョトンとしてしまった。


「ミッションをしなければ施設に送られる。そんな俺を見て、里佳はどうする?」


質問の返事にグッと詰まってしまった。


そんなの決まってる。


なにがあってもミッションがクリアできるように手伝う。


蓮がなにもしないなら、あたしがする。


あたしは返事ができず、俯いた。


「その気持ちを、今の俺も持っている」


「蓮……」


「だけど、里佳がどうしてもっていうなら、俺も無茶なことはしないでおくよ」


その言葉に胸のつっかえが一気に取れる感覚がした。


顔を上げ、蓮を見ると自信に見似た表情をしている。


「1つ、良い案がある」


「なに?」