誰も傷つかず、誰も死なずに終わらせたい。


そのためなら、自分命を差し出す覚悟だってある。


それを蓮に伝えると、蓮は一瞬息を飲み、そして黙り込んでしまった。


もしも由梨が命を狙われるのなら、暴行事件の事を自首させるつもりだった。


どんな形でも警察の保護下にいれば手出しはできないハズだから。


『本気なんだな?』


「うん。ごめんね蓮」


『いや……。里佳が何が合っても由梨を守るというんなら、俺も同じように里佳を守るだけだ』


蓮はそう言うと電話を切ってしまった。


スマホを見て不安が過る。


蓮はまだ諦めてない。


なんとしてでもミッションをクリアさせようとしている。