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桐嶋先輩と合流したのは近くのファミレスだった。


放課後ということで同じ制服姿の生徒たちがチラホラ見える。


あたしたち3人は一番奥の席に座った。


「今日は一体どうしたんだよ? 2人して険しい顔して」


桐嶋先輩はあたしと蓮を交互に見て首を傾げてそう言った。


「実は先輩に聞きたいことがあって」


蓮はメニューも開く前にそう言った。


気持が焦っているのかもしれない。


だけど、そんな緊張した様子を見せたら桐嶋先輩は話し辛いだろう。


「蓮、その前に何か頼もうよ。あたしお腹へっちゃった」


わざと明るい声を出してメニューを広げる。


「お、いいねぇ。俺も何か食べたい所だったんだ」


桐嶋先輩がすぐにメニューを確認しはじめた。


「ほら、蓮も」


「あ、あぁ」


メニューを選んでいる間に少しだけ空気が和らいだ。