昼休み。


あたしと蓮は校舎裏に来ていた。


しばらく待っていると足早に桐嶋先輩がやってきた。


「昼休み中に呼び出してすみません」


蓮が先輩に頭を下げる。


続けて、あたしも頭を下げた。


「いや、もう食べ終わってたから大丈夫だよ」


桐嶋先輩はそう言い、ほほ笑んだ。


「2人からの相談ってことは、またサイトのこと?」


そう聞かれて、あたしと蓮は同時に頷いた。


「実は、里佳が選ばれたんです」


蓮がそう言うと、桐嶋先輩は驚いたようにあたしを見た。


あたしは《イジメ.com》から届いたメールを桐嶋先輩に見せた。


桐嶋先輩はそれを確認すると、大きく息を吐き出した。


「そうだったんだな……」