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それからあたしはイジメ方について考え始めた。


一番いいのは朱音のようにイジメ代行を頼むことだろう。


自分だとバレることなく、確実にイジメてくれる。


だけどそれには多額のお金が必要になってくる。


アルバイトをしている暇はないし、やっぱり現実的じゃない。


あたしができることと言えば菜々花と同じ、ネット上で悪口を書くくらいなものだ。


由梨がたったそれだけの事で不登校になるとも思えない。


もっとなにか考えなくちゃ……。


考えれば考えるほど焦り出す。


由梨の悪い個所を思い出そうとしても、なにも思い出すことができない。


思い出の中の由梨はとてもいい子で、仲のいい友人だった。


それでも、どうにかしなきゃならなかった。