「嘘でしょ……」


あたしは歩道で立ちどまり、メマイを起こしそうな感覚に支配された。


《佐野里佳さん。


今回はあなたが特別な人間に選ばれました!


おめでとう!


ターゲットは神山由梨!


説明はもういらないよね? 


君がやる事はただ1つ。


ターゲットが不登校になるまでイジメるだけ。


イジメ期間は2か月間。


頑張ってターゲットをイジメよう!》


陽気なメールの書き方はこちらを挑発しているようにしか見えなかった。


あたしはメールを2度読み直した後画面を閉じた。