『友人が施設に送られました』


そう言った内容のメールを送ると、すぐに返事があった。


『本当か? お前は大丈夫なのか?』


こんなにすぐに返事が来ると言う事は、こっちの事を気にしてくれているということなんだろう。


『あたしは大丈夫です。だけど、施設に行ってしまった友人とは連絡が取れません。桐嶋先輩、施設でなにが起こっているのか教えてくれませんか?』


ダメ元でそう送ってみた。


前回は何も教えてくれなかったから、今回もダメかもしれない。


『……詳しい内容は俺も知らないんだ。だけど少しなら力になれるかもしれない。放課後、会えるか?』


その返事にあたしは安堵した。


こっちの事情を察してくれたようだ。


あたしは学校を休んでいることを伝えると、桐嶋先輩は放課後蓮と2人で家に来てくれると言うことになった。