☆☆☆
《イジメ.com》のせいでみんなが変わっていく。
菜々花はいなくなり、朱音はクラスのトップのような存在になった。
菜々花がいなくなった教室の中でも、菜々花を心配している生徒は誰もいない。裏サイトには菜々花の悪口が今日も書かれ続けて行く。
不の感情が渦巻き始めた教室内は息苦しくて、あたしと蓮は2人で教室から出る回数が増えていた。
「一体どうなるんだろうな」
昼休みの中庭で、蓮が空を見上げてそう言った。
校舎に切り取られて見える四角い空には白い雲が流れていた。
「そろそろ次の指令を受けてる子がいるかもしれないね」
仁が不登校になり、菜々花が施設に送られた。
菜々花が施設に送られた日から拓巳も学校に姿を見せなくなり、今日で一週間になる。
「拓巳の家に行ってみようか」
不意に蓮がそう言った。
「え?」
あたしは視線を蓮へと戻す。
《イジメ.com》のせいでみんなが変わっていく。
菜々花はいなくなり、朱音はクラスのトップのような存在になった。
菜々花がいなくなった教室の中でも、菜々花を心配している生徒は誰もいない。裏サイトには菜々花の悪口が今日も書かれ続けて行く。
不の感情が渦巻き始めた教室内は息苦しくて、あたしと蓮は2人で教室から出る回数が増えていた。
「一体どうなるんだろうな」
昼休みの中庭で、蓮が空を見上げてそう言った。
校舎に切り取られて見える四角い空には白い雲が流れていた。
「そろそろ次の指令を受けてる子がいるかもしれないね」
仁が不登校になり、菜々花が施設に送られた。
菜々花が施設に送られた日から拓巳も学校に姿を見せなくなり、今日で一週間になる。
「拓巳の家に行ってみようか」
不意に蓮がそう言った。
「え?」
あたしは視線を蓮へと戻す。