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《イジメ.com》のせいでみんなが変わっていく。


菜々花はいなくなり、朱音はクラスのトップのような存在になった。


菜々花がいなくなった教室の中でも、菜々花を心配している生徒は誰もいない。裏サイトには菜々花の悪口が今日も書かれ続けて行く。


不の感情が渦巻き始めた教室内は息苦しくて、あたしと蓮は2人で教室から出る回数が増えていた。


「一体どうなるんだろうな」


昼休みの中庭で、蓮が空を見上げてそう言った。


校舎に切り取られて見える四角い空には白い雲が流れていた。


「そろそろ次の指令を受けてる子がいるかもしれないね」


仁が不登校になり、菜々花が施設に送られた。


菜々花が施設に送られた日から拓巳も学校に姿を見せなくなり、今日で一週間になる。


「拓巳の家に行ってみようか」


不意に蓮がそう言った。


「え?」


あたしは視線を蓮へと戻す。