その書き込みの中で、一瞬目が奪われるものがあった。
それは『アタシが中学校の頃アイツにペンケースを壊された』という内容のものだった。
一見するとなんでもない、拓巳の悪口へと続く書き込みだったけれど、下手をすれば書き込んだのが菜々花だと気が付かれてしまうエピソードだ。
もちろん、この出来事が嘘ならなにも問題はないけれど……。
あたしは不穏な空気を感じながら更に書き込みを読んで行った。
『高校に入学してからのアイツは調子に乗っている』
『昔からアイツは弱い者をイジメるヤツだった』
さっきの書き込みと合わせて読んでも、書き込んだ相手が拓巳と昔からの知り合いだとみんな気が付いているはずだ。
『アタシ』という一人称を使ってしまっているから、女だと言う事も感づかれているかもしれない。
読み進めながらあたしは喉がカラカラに乾いていくのを感じた。
蓮の言葉を思い出す。
『里佳はもう手を出すな』
蓮は確かにそう言った。
それは『アタシが中学校の頃アイツにペンケースを壊された』という内容のものだった。
一見するとなんでもない、拓巳の悪口へと続く書き込みだったけれど、下手をすれば書き込んだのが菜々花だと気が付かれてしまうエピソードだ。
もちろん、この出来事が嘘ならなにも問題はないけれど……。
あたしは不穏な空気を感じながら更に書き込みを読んで行った。
『高校に入学してからのアイツは調子に乗っている』
『昔からアイツは弱い者をイジメるヤツだった』
さっきの書き込みと合わせて読んでも、書き込んだ相手が拓巳と昔からの知り合いだとみんな気が付いているはずだ。
『アタシ』という一人称を使ってしまっているから、女だと言う事も感づかれているかもしれない。
読み進めながらあたしは喉がカラカラに乾いていくのを感じた。
蓮の言葉を思い出す。
『里佳はもう手を出すな』
蓮は確かにそう言った。