「いくらでも……!」
ぶんぶん頷いた。すごい勢いで頷いた。
「全部あげる! 黒瀬君といられるなら全部……!」
「っえ、全部!? ちょ、木戸さん落ち着いて、」
「だって!」
わたわたする黒瀬君の両手を捕まえる。ぎゅーぎゅー両手で握りしめる。
どうしようぼろぼろ涙が出てきた。
「ずっと一緒がいい……!!」
「……え」
「黒瀬君とずっと一緒がいい……!」
「ちょ、木戸さ、」
泣いちゃったのにびっくりしたのか手を離されそうになったので、縋るみたいにぎゅうと握った。
「やだ離さない、……えっと違くて、もちろん離すけれどまだ離したくない」
「……あーもー!」
小さく眉をしかめた黒瀬君に掴んだ手ごと引き寄せられて、ぎゅうと抱き締められた。
ぼふり、顔が黒瀬君に埋まる。
黒瀬君の顎が、熱い吐息とともに肩にのった。
「離さない」
声が近い。
「俺だって、離したくない」
背中に回された手が熱い。
「そうじゃなくて、泣いてるの見られたら嫌かなと思って、涙拭こうかなとか、肩貸そうかなとか思っただけ」
俺ね。
「全部欲しいよ」
あのね。
「木戸さんが、全部全部、欲しいよ」
腕を伸ばす。しがみつくように手を回す。
「私もね」
囁きを返す。
「黒瀬君が、全部全部、欲しいよ」
二人だけしかいないみたいに静かな、図書館の隅で。
しばらくずっと、長い間。速まる呼吸を、お互いの心音を、そっとそっと、聞いていた。
ぶんぶん頷いた。すごい勢いで頷いた。
「全部あげる! 黒瀬君といられるなら全部……!」
「っえ、全部!? ちょ、木戸さん落ち着いて、」
「だって!」
わたわたする黒瀬君の両手を捕まえる。ぎゅーぎゅー両手で握りしめる。
どうしようぼろぼろ涙が出てきた。
「ずっと一緒がいい……!!」
「……え」
「黒瀬君とずっと一緒がいい……!」
「ちょ、木戸さ、」
泣いちゃったのにびっくりしたのか手を離されそうになったので、縋るみたいにぎゅうと握った。
「やだ離さない、……えっと違くて、もちろん離すけれどまだ離したくない」
「……あーもー!」
小さく眉をしかめた黒瀬君に掴んだ手ごと引き寄せられて、ぎゅうと抱き締められた。
ぼふり、顔が黒瀬君に埋まる。
黒瀬君の顎が、熱い吐息とともに肩にのった。
「離さない」
声が近い。
「俺だって、離したくない」
背中に回された手が熱い。
「そうじゃなくて、泣いてるの見られたら嫌かなと思って、涙拭こうかなとか、肩貸そうかなとか思っただけ」
俺ね。
「全部欲しいよ」
あのね。
「木戸さんが、全部全部、欲しいよ」
腕を伸ばす。しがみつくように手を回す。
「私もね」
囁きを返す。
「黒瀬君が、全部全部、欲しいよ」
二人だけしかいないみたいに静かな、図書館の隅で。
しばらくずっと、長い間。速まる呼吸を、お互いの心音を、そっとそっと、聞いていた。


