「…………あの」
そろそろと伺うように見上げる。
「うん」
ええと、ですね、あの。
と、前置き。
「……私、ペットボトルのふたって開けられないんだけれど……」
「え!?」
おそるおそるの申告を実に大きな衝撃とともに受けとめて、黒瀬君が懸命に納得しようとしている。
「そっか、そうだよね。そういう人もいるのか……」
「う、うん」
「ごめんね、俺すごく失礼なこと言ったよね。ごめんね」
そう続くのは黒瀬君だからこそだけれど、いい人だなぁと再確認するけれど、恥ずかしさは増すばかり。
弱り切った謝罪にぶんぶん首を振る。黒瀬君は悪くない。
私だって、私以外に開けられない人なんて見たことがない。
「ペットボトルのふたって固くない?」
「いや……」
戸惑い気味の否定が返ってきた。
「どうやって水分補給するの? それだと飲み物飲みにくいよね?」
そうなの。
結構苦労するの。
「えっと、水筒とか……」
「あ、そっか、水筒」
ふたを回すタイプじゃなくて、安全ロックを外してボタンを押すとふたが開くタイプの水筒を使っている。
悲しいことに、水筒もひょっとすると、ときどき開かないから。
水筒を洗うときは必死に頑張ってみるか、家族に頼る。
ペットボトルも水筒も缶も、あまり自分で開けられたことがないので、一人暮らしは難しいかなあ、なんてときたま笑い話になるくらい。紙パックならまだいいんだけれど。
そろそろと伺うように見上げる。
「うん」
ええと、ですね、あの。
と、前置き。
「……私、ペットボトルのふたって開けられないんだけれど……」
「え!?」
おそるおそるの申告を実に大きな衝撃とともに受けとめて、黒瀬君が懸命に納得しようとしている。
「そっか、そうだよね。そういう人もいるのか……」
「う、うん」
「ごめんね、俺すごく失礼なこと言ったよね。ごめんね」
そう続くのは黒瀬君だからこそだけれど、いい人だなぁと再確認するけれど、恥ずかしさは増すばかり。
弱り切った謝罪にぶんぶん首を振る。黒瀬君は悪くない。
私だって、私以外に開けられない人なんて見たことがない。
「ペットボトルのふたって固くない?」
「いや……」
戸惑い気味の否定が返ってきた。
「どうやって水分補給するの? それだと飲み物飲みにくいよね?」
そうなの。
結構苦労するの。
「えっと、水筒とか……」
「あ、そっか、水筒」
ふたを回すタイプじゃなくて、安全ロックを外してボタンを押すとふたが開くタイプの水筒を使っている。
悲しいことに、水筒もひょっとすると、ときどき開かないから。
水筒を洗うときは必死に頑張ってみるか、家族に頼る。
ペットボトルも水筒も缶も、あまり自分で開けられたことがないので、一人暮らしは難しいかなあ、なんてときたま笑い話になるくらい。紙パックならまだいいんだけれど。


