葵の手にボッと赤い炎が宿る




でもその炎はすぐに消え…………ていない




俺たちは目を見開く




葵が宿した炎が消えていない




「あれ?私は大丈夫みたい」




自分が出した炎を見ながら
ケロッとそういう葵




「どうして葵だけ…?」




「うーん分かんないけどとりあえずあの気持ち悪いロボット達を祓ってくるね」




「ちょっ…あおい!」




「結!」



葵は俺たちに結界を張って1人でロボット達に向かって走って行く




俺はまた…何もできない




また葵だけを戦わせている




怪我しないでくれ、そう願うことしかできなかった