夜の9時を回った頃、私はリビングへと降りた 机には家族みんなが座っていた。 「あおい…」 お父さんの声で皆がこちらを振り向く。 私は皆が座る机へと足を進め、いつもの自分の椅子に座った。 家族の間に緊張が走る。 そして 「私は明日、アメリカに行きます。」 静かに、そう伝えた。 私の言葉にお母さんの目からは涙がこぼれ落ちた。 長い沈黙が私たちを包む。