「ふっ…ふぇ…っ…うわーん」




小さい女の子が暗い部屋で一人、泣いている




あれは…小さいころの私?




部屋のドアが開き

「あら、またおじいちゃんに怒られたの?仕方ないわね。ほら、葵の好きなクッキー持って来たわよ。食べる?」

そう言って優しく微笑むのは私のお母さんで




「おかあさぁん〜」




小さい私は涙を流しながらお母さんに抱きついてる。





「よしよし。
おじいちゃん達には秘密だからね?」




そう言ってハート形のクッキーを手に持たせてくれる。




「うんっおいしいっ」




涙を拭き、クッキーを頬張る私を優しい目で見つめてくれる。




いつだって私の味方でいてくれた。











おかあさん───────