会議室に移動し、皆それぞれ腰をかける




「よし、さっそく始めましょうか」




舜のおじいちゃんがそう言う




「その前にちょっと質問させてくれ」




舜がそう言うと皆の視線が舜に集まる




「なんじゃ舜?」




「柊、あいつだよな?
俺たちが戦ってる時に体育館の影からのぞいてたってやつ」




舜の目線の先にはうちの高校の制服を着た男の子が座っていた。




あぁすっかり忘れていた。




可愛い顔をしているが特に特徴もなく周りから見ると普通の高校生にしか見えない。




でもここにいるってことは陰陽師か能力者ってことか?




「あぁそうだ。」




柊の顔が少し険しくなる




「なんやあんた、何者や?」




拓海の表情も完全に敵を見る目だ。




「こらこら。そんなに敵対視するでない。
紹介が遅れて悪かったな、この子は新田賢人(ニッタケント)君だ」




葵のおじいちゃんがそう言うと、新田と呼ばれる子は席を立ち、




「自己紹介が遅れて申し訳ありません。
新田賢人と申します。星乃学園1年です。


そして、封印屋の2代目です。」



そう言って俺たちに向かって一礼をした。




意外に礼儀正しいんだな。




二重のぱっちりしたが目で可愛らしさがあるが声は低く、顔とのギャップがすごい





「封印屋?がどうしているんだ?」




舜がそう聞く




確かに、今回の事件に封印屋は関係しているのか?




「それを今から話すよ。
さ、賢人くんも座って話を始めよう。」




葵のおじいちゃんがそう言う。




そして、今から聞く話は俺たちの想像をはるかに超えるものだった。