舜の足には切り裂かれたような傷があって、そこからは大量の血が流れていて。




え…?




「しゅ…ん…?」




声が震える




「しゅん!!!!」




璃玖たちが舜に駆け寄る




なに…?




私がしたの?




今のは私の力?




床には血の海ができていく




「おい!誰か呼んできてくれ!」




焦った表情の璃玖がそう言う。




「俺いってくる!」




拓海がそう言って走って病室を出ていく。




ガタガタと体が震えだす




あたしは…









一番傷つけちゃいけない人を傷つけた。











一番大切な人を自分の手で傷つけた…











私はこの手で舜を──────