コンコンコン---




病室のドアをノックする音がした




外で聞こえてくる私の大切な人たちの声




舜、拓海、璃玖、柊…




みんなの声を聞くと余計に涙が溢れてきた




とてもじゃないけどこの状態では返事はできない




私がまだ目覚めていないと思ったのか、ガラガラガラとドアが開いた。




そして




「あおい!!!??」




舜の驚いた声が耳に入ってくる




「あおい!」「あおい…」「あおい」
拓海、柊、璃玖の声も耳に入ってくる




私は布団から顔を上げ皆の方を向いた。




でも涙が止まることはなくて。




私を見て皆の表情が悲しみに歪んだ。




ゆっくり4人がベットへと近づいてくる。




「目が覚めたんだな…」




そう言う舜の声は今までのどの声よりも優しくて…




ゆっくりと優しく頭を撫でてくれた




「…っふっ…あた…し…は…」




舜の優しさが今はすごく胸に突き刺さるんだ




罪悪感で満たされる心




「大丈夫だ。
お前は何も気にしなくていいんだ。」




あやすように舜に抱きしめられる




「…ふぇ…っ…ひっ…く…」




泣き続ける私の頭を何度も何度も優しく撫でてくれる




「今日は疲れただろう?
もう少し寝るといい」




舜の優しい声が聞こえ、それと同時にもう一度意識を手放した