そのあとは舜が不安げな顔を見せることもなくデザートも完食してお風呂も入り、2人でベッドで寝ている時だった




--コンコン




誰かが部屋をノックした




時計を見るともう10時だった




「誰だろ?こんな時間に??」




夜の見回り行かなきゃいけないから早く寝たいのになぁ…




「ちょっと見てくる」




そういうと舜はベッドから降りて扉の方に向かって歩いて行く




舜が扉を開けると白衣を着たお医者さんのような人が見えた




やっぱり舜体調悪いのかな?




私今日来ない方が良かったかな…




舜の方を見るとまだ何やら話し込んでるみたい




もう少し時間かかるかな?




私はベッドを降りて隣の部屋の書斎に向かった




扉を開けると数え切れないぐらいの本が並べられている。



まるで図書館みたいだね




でもここに並べられている本の8割は日本語じゃなくて英語、中国語、フランス語ににドイツ語、数え切れないくらいの言語で書かれた本ばかり。




そんな本を何食わぬ顔で全部サラッと読んじゃうんだよ?




本当に高校生か疑っちゃうよね…




私も小さい頃からおじいちゃんに色々習わされたから少しは分かる本もあるけど舜には遠く及ばない




ここに来る度に舜の凄さを思い知る




本棚からフランス経済について書いてある本を取ってきてそれを読みながら舜を待つことにした




読み始めて5分が経つ頃だろうか




「ふぁーあ」




なんだか眠くなってきちゃった




舜が帰ってくるまでちょっとだけ寝よう




そう思って私は意識を手放した