「も〜黒川くんったら…」 そんな風に平然と言うけど、心臓はドキドキしている。 付き合って半年以上経つって言うのに、黒川くんの言動にはまだいちいちドキドキしちゃう。 ずるいよな…黒川くん。 眠っている彼をこんな風に独り占めできることが、すごく幸せ。 学校の女の子たちは、黒川くんのこの寝顔見られないんだもん。 休み時間の、唯一黒川くんと学校の屋上で過ごせる大好きな時間。 「好き。黒川くん」 そう、静かに彼に呟いて見る。