地面に頭がつきそうなほどの柔軟性を見せるお辞儀をかますと、胸筋マッチョはバッと私から離れた。



「黒崎さん、おはようございます……」



あの胸筋マッチョが光の速さで離れるなんて、黒崎さんは星ノ宮家に仕える中でもすごい人なのかな。



「明里様。おはようございます。朝から不快な思いをさせてしまったうちの使用人の無礼をお許しください」


「い、いえ……っ!黒崎さんが謝るこなんてありません!」



胸筋マッチョには今後顔面すれすれのアップはキツいからやめてもらいたいところではある。



「さぁ。では参りましょうか。椿様がお待ちかねです」


「は、はい!」