「なぜ青薔薇に入学を希望した?」
きっと誤魔化しなど通用しないだろう……。
「それは、その……青薔薇の称号の噂を聞いて、です」
「ほお。称号とともに与えられるゴールドバーでこの潰れた豆腐屋を救いたい、といったところだろう?」
「まだ潰れてません!わざと間違えないでください!」
いちいち頭にくるラスボスめっ!!
図星だけどさ……。
「相変わらず威勢だけはいいんだな」
ラスボスは目が合った私にとんでもないことを切り出した。
「取引きをしないか?」
「と、取引き………?」
嫌味の次は取引きを持ちかけるなんて、なにを企んでるの?



