「は……?レベル99のラスボス?」



もちろん、誰よそれ!と笑いながら聞き返されたから今度こそ正直に白状する。



「私の推薦者は、椿のお父さんなんです……」


「えっ?」



ちょっと待って!?と、火神さんが驚くのも無理はない。



推薦状を書いてくださったありがたいお方は、なんと椿のお父さん───ラスボスである。



「推薦してくれるほど明里のことを気に入ってるって解釈になったんだけど、オッケー?」


「いいえ。その真逆で………」


「真逆?じゃあ、ラスボスがなんで明里の推薦状なんか」



火神さんまでラスボスと呼び始めたことに少々口元が緩む。



私はスナイパーがいないかもう一度確認した上で火神さんにその経緯を話し始めた。