もやもやする気持ちを抱えたままカリキュラムは始まった。
それはずっと気になっていたうちのひとつ、レシピ作成教室である。
「ごきげんよぉっ!」
移動した場所はレシピ作成専用の部屋だった。
世界の料理と書かれた本やレシピがたくさんある。
そこへ登場したローランド先生のスカートの丈が以前にも増して大変短い……。
「では、改めて説明をするからよぉく聞いてちょうだいね!」
ストッキングから剛毛が突き抜けそうだな、とつい目がいってしまったけれど、集中しなくては評価に響く……。
「毎年恒例の青薔薇の祭典。そこへお越し下さる来賓の方々をもてなす会が前日にあるわ。それがおもてなし会よぉん」
お・も・て・な・し?
確か、有名企業のトップや市議会議員や大臣なんかも来るって火神さんが言っていた。
まず接する機会などない私からすれば、カリキュラムの中でも一番の高難度だ……。