「明里、大丈夫……?」
「ひ、火神さん……石に花咲くって、どういうことわざなのかな……」
「あー、そ、それは……ほら、アレ。石には花は咲かないじゃない……?現実的にありえないことって意味が……」
「つまりは、私に称号など手に入れられるわけがないと、ローズクイーン様はおっしゃってる……?」
私が一体なにをしたんだ……。
「ま、まあ。気にしないで頑張ろうよ?わたしもローズクイーンとは挨拶する程度で。まさか初対面でさ。噛み付くとは思わなかった……」
「うぅっ。なぜ……」
さすがの火神さんもフォローに困っている。
まさか、お目にかかってみたいと思ったローズクイーン様にどういう訳か早速嫌われてるんじゃ……?
やっぱり庶民の外部入学だからだろうか。
「理由はちょっとわたしもわからないな。ただ、向こうはラスボスからの情報で明里のこと知ってたみたいだし……」



