あぁ、やってしまった……。


ラスボスを完全にキレさせてしまった。


“ 家への出入りはさせるな。黒崎、お前に頼んでいるんだ。わかっているだろうな? ”


私にではなく、黒崎さんにそう言って釘を刺したのだった。


その時の黒崎さんは顔面蒼白。



胸筋マッチョから私を助けてくれたり、いつも温かい目で見守ってくれているあの黒崎さんに対して申し訳なくなる……。



椿の家への出入りを禁止された私は、当然椿からレッスンを受けることは出来ないだろう。


……ここからは椿に宣言した通り、ひとりでやり遂げよう!!


黒崎さんにも迷惑をかけたくはない。



真夏を待てない太陽が顔を出してジリジリと照りつける。


私はそんな太陽にも負けないくらい燃えている!!